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「批判する人・学ぶ人」の前向き経営

昨日、コーチ資格の更新研修に参加し、
ためになる話を聞いたり
いろいろな方と交流して充実感いっぱいの
前向き経営コーチの原賢治です。

さて、今週は「批判する人・学ぶ人」
の前向き経営のお話をさせていただきます。

アメリカのエグゼクティブ・コーチ、マリリーG.アダムス氏は
「すべては『前向き質問』でうまくいく」という本の中で、
「批判する人・学ぶ人」という2つの考え方の違いにより、
人がどう変わるかを解説しています。

「学ぶ人」というのは、
何か問題が起きた時に
「そこから何が学べるだろう?」と考える人です。

一方の「批判する人」は、
何か問題が起きた時に、
自分自身や他人に対して批判的になる人です。

「私はどうしていつもミスばかりするのだろう」
といった質問で自分を落ち込ませて自信を失ったり、

「周りの人間はどうしてこんなに無知でいらいらさせるのだろう?」
という質問で、腹を立てたり、恨んだり、
敵意を持ったりします。

「学ぶ人」は

・この件で役立つことは何か?
・何を学べるか?
・今何をすることがベストか?
・Win- Winの関係になるには何をすればいいか?

といった質問を自分にし、
新しい道や可能性を見つけることが出来ます。

それに対し、「批判する人」は、

・私のどこがいけないのだろう?
・彼のどこがいけないのだろう?
・彼はなぜあんなに愚かなのか?
・どうすれば自分が正しいことを証明できるか?

という「批判する人の落とし穴」にはまり、
身動きが取れなくなってしまうのです。

何か問題が起きたときに、
自分に何が起きるかは必ずしも選択できませんが、
起きていることに対して
自分が何をするかは選択することができます。

そして「学ぶ人」を選択するか、
「批判する人」を選択するかで、
「前向き」になれるか、なれないか
が決まるのです。

それでは、「批判する人」になっているときに、
「学ぶ人」にチェンジするにはどうすればいいのでしょうか。

「批判する人」の状態になっているときは、
顔がこわばったり、神経が昂ったり、ムカついたり
といった兆候が体に現れてきます。

この様な兆候を察知したら、
いったん深呼吸をして、
「私は『批判する人』になっていないだろうか」
と自問し、自分自身を客観的に観察するのです。

そして、「批判する人」になっていることに気付いたら、
今度は「学ぶ人」としての質問をしてみます。

「相手との関係に役立つものは何か」
「相手のほめるべきところはどこか」

と。

そして相手に対する自分の態度を変えることで、
相手に興味を持ち、相手との関係を
良好なものにすることが出来るのです。

これを読んでから、私も普段の生活の中で、
自分を観察してみました。

すると驚くことに、かなりの確率で
自分に対しても、人に対しても、
「批判する人」になっていることが多かったのです。

常に「学ぶ人」でいることは難しいことですが、
「批判する人」の状態にあることに気付き、
「学ぶ人」にチェンジすることを覚え、
少しずつ「学ぶ人」である割合を
増やしていけばいいのではないでしょうか。

「前向き」の強力なツールとして、
ぜひご活用ください!