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「できんと言うな」の前向き経営

今週は「できんと言うな」の前向き経営のお話をさせていただきます。

回転ずし業界トップのスシローが、
30年以上前にまだ多店舗化を始めて間もないころ、

恵まれた条件の物件に入れることはほとんどなく、
建物の形がいびつだったり、狭いスペースのため、
上手にキッチンのレイアウトをするのは至難の業でした。

そんなときに、現社長の豊崎氏が、
創業社長の清水氏に反発し不満をぶつけると、
清水社長はよくこう応えたそうです。

「できん、できん、言うな。
それは誰でも言える。

難しいことを、やりきるために
どうしたらいいかを考えるのが仕事や」

当時はまだ駆け出しの会社で、
過大投資をすることが出来ず、
知恵を絞って今あるもので勝負するしかなかったのです。

しかし、これがノウハウとなり蓄積され、
後のスシローを大きく発展させる
原動力となったのです。

「仕事」とは人様からお金をいただくということです。

人は自分ではうまくできない事や、

自分でできるとしても時間がなかったり、
面倒くさいものに対してお金を払うのです。

だれでも簡単に出来ることは「仕事」にはなりません。

そこに「仕事」の難しさがあるわけですが、
人は難しい状況を前にすると

普通は「できない」という思いが先に立つでしょう。
これは当然の反応だと思います。

しかし、今はできないとしても、
うまく行った時の状況をイメージし、

「どうすればそれを実現することが出来るのか」

他に「出来る方法はないか」

と前向きに捉えることが大切なのです。

前向きに捉えていくと、
解決策を考える苦しい時間も、
楽しくワクワクする時間に変わっていきます。

そして小さな成功でも実現できれば、
それが大きな自信となり、
また次のステップに進んでいくことが出来るのです。

そして、その思いは周りの人にも伝わるもの。

不平や不満ばかり言っている人の協力は
したくありませんが、

前向きに問題に取り組んでいる人がいれば、
手を差し伸べたくなるものです。

「仕事」とは
「“難しい”ことをやり切るために
どうしたらいいかを考えること」

ということを意識して、
励んでいきたいですね。